1.ワクチンおよび検査技術の開発
アカデミアや研究機関と連携し、長年のワクチン開発・製造の知見を活かした着実なアプローチで、新型コロナウイルス感染症のワクチンおよび検査技術の研究開発を進めています。
ワクチン開発では、複数のワクチン候補を同時進行で創製し、これらの候補の中から最適なワクチン候補を選定した上で、有効性、安全性の評価をしっかり行う予定です。将来的には、この連携体制をさらに発展させ、新興感染症の予防と制御に向けた研究開発を行うプラットフォームとして整備していきます。
関連ニュースリリース
- 2020/3/19
- 新型コロナウイルス感染症ワクチンと検査技術の開発に着手
2.ワクチンの安定供給
BIKENグループでは、既存のワクチン製品の安定供給に努めており、新型コロナウイルス感染症による製品供給への影響は現時点ではないと考えています。今後も状況に応じて、必要な対策を講じてまいります
3.PCR検査の受託
BIKENグループは大阪府の登録衛生検査所として、府内で行われる行政検査のPCR検査の約3割を実施しております。 また、府内の大半の変異株スクリーニング検査も実施しております。(2021年5月時点)
更に、長年培った検査技術を応用し、多くアカデミアと協力のもと新たな検査技術、試薬の研究・開発にも取り組んでいます。
4.感染拡大防止の取り組み
BIKENグループでは、公衆衛生上必要不可欠なワクチンの安定供給と職員の安全確保のため、徹底した感染拡大防止策を実施しています。
- 職員の検温など体調管理の実施
- 業務中のマスク着用やうがい・手洗いの実施の徹底
- 在宅勤務や時差出勤の推奨
- 会議や研修等のオンライン化の推進
- 休憩の時差取得や食堂での対策の実施 など
◆新型コロナウイルス感染拡大に伴う当会としての対応
BIKENグループでは、厳重な感染拡大防止対策を実施し、社会的使命であるワクチンの研究開発・安定供給を継続することに努めておりますが、感染者が発生した場合には、速やかに保健所など関係機関へ報告し、指導に基づく適切な対応を行います。また、当会が有するPCR検査機能並びに感染症対策に関する知見を有効に活用し、さらなる感染の拡大防止に努めます。
5.一般向け情報提供「新型コロナQ&A:阪大微研のやわらかサイエンス」
感染症を研究する大阪大学微生物病研究所に協力し、新型コロナウイルスに関するQ&Aサイトを作成しました。新型コロナウイルスに関する様々な疑問について、イラストや漫画を用いて、科学的かつわかりやすく解説。with コロナの暮らしの中で必要となる、ウイルスや感染症についての科学的な理解、情報リテラシーの向上に寄与することをめざします。
関連ニュースリリース
第一線の研究者とともに制作し、イラストや漫画を用いてわかりやすいQ&A形式
掲載例
- そもそもウイルスって何?
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ウイルスは、遺伝子がたんぱく質などの殻で包まれてできている物体です。他の細胞に感染しないと増えることができません。
動植物の細胞や細菌も遺伝子やたんぱく質などからできていますが、ウイルスは比べものにならないくらい小さくシンプルな作りをしていて、DNAやRNAといった遺伝子がたんぱく質の殻で包まれているだけです。 - 検査機関ではどのようにPCR検査が行われているの?
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医療機関から患者さんのサンプルが検査機関に届きます。検査機関では専門の技術を持ったスタッフが作業にあたります。