日本初のワクチンを生み出す、大学発ベンチャー
約90年に及ぶワクチン開発の歴史
BIKENの誕生
BIKEN誕生のきっかけは、日本の感染症対策が発展途上にあった1930年代。当時、40歳の若き細菌学者、谷口腆二博士は「日本国民を感染症から守るためには、海外の西の門戸である大阪にも伝染病に関する研究機関が必要だ」と考え、奔走しました。
その熱い思いは人々を動かし、山口玄洞氏の篤志を基金に、1934年、阪大微生物病研究会(以下、BIKEN財団)が財団法人(当時)として誕生。微生物病の基礎研究は研究所(現大阪大学微生物病研究所)が行い、その応用研究とワクチン等の製造・検査、供給をBIKEN財団が担うという“大学発ベンチャー”は、当時、画期的なものでした。
コレラ、百日せきワクチンなど7品目のワクチン製造許可取得/臨床検査業務開始
コレラワクチン、痘苗等を大量に供給し敗戦直後の国民保健の再建に寄与する
観音寺研究所を設立
戦後間もない1946年には、発しんチフスワクチン供給のニーズに応えるべく、香川県に観音寺研究所を設立。
不活化ポリオワクチン国産第一号承認
谷口奨学金制度発足
BIKENの初代理事長谷口腆二博士の「百年の計は人を育てること」の精神を受け継いで発足した給付型の奨学金制度で、これまでに700名を超える若手研究者をサポートしてきました。2020年度からは、微生物病学を専攻する大学院博士課程の日本人並びに留学生を支援しています。
経口生ポリオワクチン国産第一号承認(旧日本生ポリオワクチン研究所)
大阪大学微生物病研究所の移転に伴い、本部を吹田市山田丘(同所内)に移転
乾燥弱毒生麻しんワクチン国産第一号承認
乾燥弱毒生風しんワクチン国産第一号承認
乾燥弱毒生水痘ワクチン国産第一号承認
乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン国産第一号承認
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン国産第一号承認
公益法人改革に伴い、一般財団法人へ移行
観音寺研究所瀬戸センター I期工事竣工
165,165㎡の敷地に、研究棟、開発棟、製造棟、管理棟など13の施設が並び、将来の製造拠点としても整備が進む。
沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン国産第一号承認
日本ポリオ研究所との合併
BIKEN次世代ワクチン開発研究センター開設
大阪大学をはじめとするアカデミアや企業、海外との幅広いオープンイノベーションを通して、日本発・世界初の画期的なワクチンの開発研究に取り組んでいます。
乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」、50歳以上を対象とする帯状疱疹予防ワクチンとして承認(承認事項一部変更承認)
株式会社BIKEN設立
百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・Hib混合ワクチン国産第一号承認
「国産第一号承認」は、同日に承認された他社製品がある場合を含みます。