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ワクチンの価値

日本脳炎から社会を守る

日本脳炎は、ワクチンによって患者が大幅に減少した感染症の一つです。日本脳炎は、ウイルスに感染した蚊に刺されることでかかる感染症です。感染しても日本脳炎を発症するのは 100〜1,000人に1人程度であり、大多数は無症状に終わりますが、発症すると死亡率は20〜40%と高い感染症です※1。かつて日本では、毎年数千人の日本脳炎患者が報告されていました。現代では、患者数は大幅に減り、1991年以降は十数人以下で推移しています※2。患者数減少の背景には、日本では1954年から日本脳炎の予防接種が開始され、現在では生後6カ月から生後90カ月(第1期)および9歳以上13歳未満(第2期)を対象に定期接種が実施されていることが挙げられます。また、水田の減少と稲害虫駆除により蚊が減少したこと、生活環境の改善により蚊に刺される機会が減ったことも要因として考えられています※3。一方で、世界では毎年約68,000人の日本脳炎患者が発生し、約13,600~20,400人が死亡していると推計されています※4。現代でも、日本脳炎を発症すると治療は難しいため、蚊の対策とワクチンによる予防が重要です※1。 ※1国立感染症研究所 日本脳炎とは(2024/7/1確認)※2予防接種の手引き 2024-25年度版※3予防接種に関するQ&A集 2023※4Japanese Encephalitis Vaccines: WHO position paper – February 2015(2024/7/1確認)

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