一人ひとりの人生を守る
ワクチン
お母さんから赤ちゃんに与えられた感染症に対する抵抗力(免疫)は、生後12カ月までにほとんど自然に失われていきます。そのため、赤ちゃん自身で免疫をつくって感染症を予防する必要があります。※1
必要な回数のワクチンを適切なタイミング受けることで、感染症から守られます。
母子手帳には、受けたワクチンを記録するページがあります。
あなたやあなたの家族の母子手帳に、BIKENワクチンの記録があるかもしれません。
もしもワクチンがなかったら?
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集団感染、
大規模な流行 -
重症化
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合併症や後遺症
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命の危険
多くの人が免疫をもつことで、感染症の流行を防ぐ
予防接種は、感染症を予防し、個人の健康を守ることが最も重要な目的です。
多くの人が免疫を持つとその感染症の発生は少なくなってくるので、様々な事情で予防接種を受けられない人にも感染の危険性が少なくなり、守られることになります。※2
免疫を持っているひとが少ない場合
免疫を持っているひとが多い場合
感染症の怖さ
特効薬がない感染症があります
抗菌薬や抗ウイルス薬が使える現代でも、効果的な治療法がなく対処療法しかない感染症があります。
例えば、麻疹※3、風疹※4、日本脳炎※5にかかると、対処療法で治療することになります。回復に時間がかかり、重症化するリスクもあります。
後遺症や合併症が発生したり、致死率が高い感染症があります
感染症にかかることで、合併症を発生したり、症状がなくなった後も、障がいが残ることがあります。
例えば、インフルエンザは、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」です※6。 肺炎、気管支炎、脳症などの合併症を併発して、重症化する場合もあります※7。
麻疹は、肺炎、中耳炎を合併することが多く、中枢神経系の後遺症が残る恐れがある脳炎を合併することもあります。また、極めて重篤で致死率も高い亜急性硬化性全脳炎(Subacute screlosing panencephalitis:SSPE)は麻疹治癒後数年~10年程度経ってから数万人に一人の割合で発症することが分かっています※8。
妊娠中にかかると、赤ちゃんに影響がある感染症もあります
妊娠中にかかると胎児感染がおこり、赤ちゃんに障害を与える恐れのある感染症があります。妊娠中は接種できない種類のワクチンがあるので、本人だけでなく周囲も免疫の保有状況を確認し免疫を付けておくことで感染を予防できます。
参考文献
- (公財)予防接種リサーチセンター「予防接種と子どもの健康 版」から転載(一部改変)
- 予防接種のてびき 2022-2023
- 国立感染症研究所 麻疹とは(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/518-measles.html)
- 国立感染症研究所 風疹とは(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/430-rubella-intro.html)
- 国立感染症研究所 日本脳炎とは(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/449-je-intro.html)
- 国立感染症研究所 インフルエンザとは(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html)
- 一般社団法人日本ワクチン産業協会 予防接種に関するQ&A集2022(http://www.wakutin.or.jp/medical/index.html)