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2025/08/18

BIKEN谷口奨学生のご紹介

BIKEN谷口奨学金制度はBIKEN財団が運営する奨学金制度で、微生物病等に関する研究を行う大学院博士課程の日本人学生および大阪大学微生物病研究所が受け入れる留学生を支援しています。
BIKEN谷口奨学生を経て、東邦大学 医学部 ウェルビーイング地域共創講座でご活躍されている 助教 小森光二さんにお話を伺いました。

学生時代は修士、博士課程にて微生物、特に薬剤耐性菌について研究し、抗菌薬の開発と薬剤耐性菌出現の歴史、さらに薬剤耐性化に重要な役割を果たす酵素や新たな化合物の特徴など、薬剤耐性菌の歴史から現在の課題までを学んできました。

BIKEN谷口奨学金制度については、日頃からお世話になっている微生物検査技師の方から紹介を受けて応募し、2023年~2024 年度に同奨学金を受給していました。奨学金による経済的な支援のおかげで、過度なアルバイトをする必要がなく、研究活動に専念することができました。 

そして何より、奨学生の皆さまとの交流も非常に貴重な経験でした。特に所属していた医学部の講座では同年代の学生が少なかったため、研究報告会などで他大学の同年代の奨学生と交流できたことはとても有意義でした。多様な分野の興味深い研究に触れ、専門外の分野を学ぶきっかけにもなり、大きな励みになりました。

現在も大学院時代と同じ大学の寄付講座に所属し研究を続けており、薬剤耐性菌の進化や新しい抗菌薬の有効性の評価、検査方法の評価などを行っています。また、寄付講座は行政との連携を推進しており、一般の行政職員の方々が感染症を学ぶことができるプログラムの運営にも携わっています。今後は、これまで培ってきた経験を活かし、より臨床現場や社会に貢献できるような研究を立案、遂行していきたいです。谷口奨学金制度を通じて、興味深い微生物学的知見が他分野にもあることを学びました。今後、その領域を超えた研究ができるように取り組んでいきたいと考えています。
(写真:学生時代の小森さん)

★BIKEN財団では26年度BIKEN谷口奨学生を募集しています。(2025年9月30日17時応募締切)
 2026年度BIKEN谷口奨学生募集について、詳細こちらをご確認ください。

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